Slackと連携できるワークフローシステムで
複雑な承認フローの運用を実現
社内の情報をタイムリーに共有することは、企業や組織の活動をスムーズに進めるためには重要です。以前は手書きの日報やメールを使って情報共有を行ってきた組織が、Slackを導入して情報共有を効率化する事例も見られるようになってきました。またSlackのワークフロー機能を活用して、稟議の起案や有給休暇の申請などの処理を電子化している組織もあります。その一方で、従業員が増えてきて組織の規模が大きくなると、Slackだけで十分な社内環境を構築できない場合もあるようです。
そこで本記事では、承認フローに着目しSlackでできること、できないことを整理していきます。さらに、Slackでは困難な部分を専用のワークフローシステムを活用して実現する方法について解説します。Slackを導入しているものの、複雑化した承認フローへの対応に苦慮されている担当者は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
承認フローとは
承認フローとは、例えば購買の担当者が物品を購入するために必要な申請をおこない、権限を持つ人がその内容を確認して承認を行うといった、申請から承認を行うまでの一連の流れのことをいいます。
一般的にワークフローとは業務の流れを指しますが、承認フローはその一種です。人の判断が介在しているのが承認フローの特徴です。承認ルートによって、以下のような承認フローのパターンが存在します。
- 直列型:出張や有給休暇の申請などある程度定型的で直線的なフロー
- 合議型:承認経路が途中で分かれて複数人の承認が求められるフロー
- 分岐型:金額などの条件によって異なる経路に分かれるフロー
Slackとは
Slackは2013年にアメリカでリリースされたコミュニケーションツールです。アメリカのSlack Technology社が開発したツールで、日本でも多くのユーザーが利用しています。インターネットに接続できる環境であれば、PC、スマホから利用可能で、チャット機能、ファイル管理、検索機能、ビデオ通話機能など機能も豊富です。社内や組織内だけでなく、会社や組織をまたいだシーンでも使用される場面が増えています。
Slackのワークフローとは
Slackのワークフローは、社内稟議など、社内申請や社内手続きといった業務の流れに着目している一般的なワークフローシステムとは異なります。例えば、出張の申請を行いたい場合、専用のフォームを用意してユーザーに入力させ、所定のチャンネルにその内容を送信することや、連携するアプリにデータを送信することが可能です。ただ、こちらは定型的な作業をSlackのプロセスに変換するためのツールなので、複雑な承認フローをSlackで実現するためには専門的な知識が必要になってきます。
Slackワークフローがおすすめできる場面
Slackワークフローが有効なのは、組織や部門の人数が5人以下程度と少人数の場合だと考えられます。少人数であれば、複雑なフローは必要ではなく承認の確認が取れれば問題ない場合も多いでしょう。具体的には有給休暇や出張の申請のように、シンプルな申請内容を上長が承認すれば成立するケースです。このような場合であれば、Slackのシンプルなフォーム作成機能で十分ですし、ボタンを押せばメッセージが飛ぶ機能を使えば承認が伝わるので、ワークフローを構築できるでしょう。
Slackワークフローでは難しいこと
一方で、Slackワークフローでは下記の内容を実現するのが困難です。
- 申請内容によってフローを変更する条件分岐
- 申請者による承認者の都度選択
- 差し戻しや承認スキップといった承認以外のアクション
- 申請データのみのエクスポートができない
- アクションの選択時にコメントを追加すること
日本の商習慣を反映しようとすると、経路も複雑で、条件分岐や合議が必須のものもあります。差し戻しをしたり、引上承認や承認スキップする場面も大いにあるため、上記の内容を実現できないSlackでワークフローのすべてをカバーするには無理があるのではないでしょうか。
さらに組織が大きくなり、内部統制や管理が必要となった場合、下記の点でSlackは利用の継続が難しくなります。
- Slackは承認の履歴やメッセージを消すことができてしまうため、証跡管理としては脆弱
- 複雑な設定にはIT知識が必要(条件分岐の設定、スプレッドシートやExcelなどとの連携)
- 誰でも勝手に作れてしまうため、統制がとれなくなるリスクも
- チャンネル内で運用するため、全社的な一元管理が困難
承認フローを構築するなら専用のワークフローシステムがおすすめ
ここまで承認フローとSlackについてまとめました。5名以上で利用する、複雑な承認フローをSlackだけで実現するには困難であると理解できたのではないでしょうか。ここからは適切な承認フローを設定できる専用のワークフローシステムについて解説します。
ワークフローシステムでできること
Slackのワークフローとは異なり、日本の商習慣を視野に入れた専用のワークフローシステムであれば、複雑な承認経路に対応しています。入力フォームもテキスト以外に日付や、マスターデータに紐づくドロップボックスなどの入力補助機能が使えたり、起案・承認・差し戻しなどといった履歴が残せるなど、Slackでは実現が難しい機能が搭載されています。
Slack連携に強いGluegent Flowがおすすめ!
社内や組織内のコミュニケーションをSlackで行っている場合、新たにワークフローシステムを導入するのであれば、Slackと連携して自動で通知ができる弊社の「Gluegent Flow(グルージェントフロー)」がおすすめです。Slackワークフローでできていた入力画面の作成や、承認時の通知ができるのはもちろん、日々の運用や内部統制上でも有効な機能が多く実装されています。
日々の運用面で役立つ機能とは
Gluegent Flowには下記の機能が実装されているため、承認フローを運用する場合に役に立つでしょう。
- Slackやメール、ほかのチャットにも通知できる
- スマホで承認できる(リンクを開けば詳細画面に遷移し承認可能)
- システム管理者でなくてもフォームの内容やフローの設定が編集できる(編集権限の設定が可能)
※特定の部門内でのみ使用するワークフローを運用担当者に任せることもできるため、システム管理者の負荷の軽減が期待できます。 - スプレッドシートと連携でき、SharePointがあればExcelとも連携する
さらにこれらの機能は、追加費用不要で利用可能です。
内部統制的に有効な機能とは
組織や企業が大きくなると、内部統制を求められるようになります。そんなときに、Gluegent Flowの下記機能が役に立ちます。
- 承認の証跡やコメントを残せる(情報の保存)
- いつ誰が何を承認したのかを、その業務フローの関係者以外にも開示できる(透明性)
- 社内の業務フローの状況を一覧で見ることができるため、進捗状況の可視化が可能
- 監査などで情報の出力を求められた時、一覧出力が可能
まとめ
本記事では承認フローとはどういうものかを紹介し、Slackのワークフローについてまとめました。5人以下など小規模での利用であれば有効なSlackのワークフローも、組織が大きくなるにつれて、機能が不足してくることがお分かりになったでしょう。
さらに具体的な解決策として、専用のワークフローシステムが有効であると説明しました。特に弊社のGluegent FlowであればSlackとの連携機能もあるため、ユーザーへの違和感を最小限にして導入可能です。Gluegent Flowをご検討されたい方は、こちら からお問い合わせください。Slackなどのコミュニケーションツールと連携させたワークフローシステムの導入実績が豊富な弊社が丁寧に対応いたします。