導入事例

株式会社 鶴見製作所

株式会社 鶴見製作所 様

グループウェア利用時の認証セキュリティ強化にGluegent Gateを採用。DX推進を行っていたからこそ、コロナ禍においてもスピーディでスムーズな導入を実現し、リモートワーク環境をいち早く構築。

水中ポンプを主力とした各種ポンプ、汚泥脱水機をはじめとする水処理関連機器、高圧洗浄機などの洗浄機器等、" "に関する製品を幅広く取り揃えている株式会社 鶴見製作所。

コロナ禍におけるリモートからのMicrosoft 365利用時のセキュリティ対策としてGluegent Gateを導入。社内のシステムについて統括しているデジタル推進部 情報システム部 課長 長谷川 裕之様にお話しを伺いました。

御社の事業内容および拠点数について教えてください

鶴見製作所 長谷川様:
水中ポンプを主力とした、各種ポンプや環境装置、関連機器の製造仕入れ販売および、それらの据え付け工事や修理、アフターサービスを行っています。

拠点としては、大阪に本店、東京に本社、そして全国に10の支店と42の営業所を配置しており、北海道から沖縄まで幅広く展開しています。また、海外にも工場などの生産拠点をはじめ、営業拠点のネットワークが複数あります。

ご担当の業務について教えてください

長谷川様:
主に
社内ユーザー向けのシステム構築やアプリケーション開発、インフラ構築をメインとして行っています。

2022年、DX推進の一環として工場で業務を行う社員を含めた社員全員にiPhoneを一括支給

はじめに、PCやスマートフォンをはじめとしたITデバイスの社内での活用状況について教えてください。

長谷川様:
オフィスで勤務する社員は会社貸与のPCを利用していますが、工場などの製造現場で業務をする社員は基本的にPCを利用していません。

そのため、かつては社内での周知事項などを紙で配ったり、工場内の掲示板に貼ったりといった方法で案内をしていました。

それを2022年にDX推進の一環として、製造現場を含めたすべての社員にiPhoneを付与し、固定電話をすべてなくしました。

固定電話の廃止は当時とても思い切ったと思いますが、iPhoneへの移行時に出た課題などはありますか。

長谷川様:
固定電話からiPhoneによるTeamsでの通話に切り替えたことにより、当初は広い工場の一部などでデータ通信ができず繋がらない場所が出ることもありましたが、インフラ環境を含め整備も同時に行いました。

さらに、3、4年ごとのランニングコストやキッティングの手間などもありますが、良い効果の方が勝っていると感じます。

DX推進による反発はありませんでしたか。

会社としてDX推進やIT投資に理解があるため、推進しやすい環境であると思っています。セキュリティは費用をかけても何も生み出さないと言われることも多いですが、きちんと対応することができています。

コロナウイルス感染症の流行時、いち早くテレワーク環境を整備。Zscalerを導入し、ゼロトラスト環境へ移行。クラウドサービスへのアクセスもGluegent Gateで制御

IDaaSの導入に至ったきっかけや経緯を教えてください。

長谷川様:
2018年にMicrosoft office製品をオンプレミスからクラウドのMicrosoft 365に移行しました。
その当時、ちょうど利用していたSSL VPNの帯域が足りず、ZTNAサービスを検討していたこともあり、コロナウイルス感染症の流行を機にZscaler Private Accessも続けて導入しました。

コロナウイルスの流行が始まった際に、全員にテレワークをできる環境をできるだけ早く整備する必要があったのですが、Zscalerを検討していたことが幸いし、すぐに導入しテレワーク環境の整備ができました。社内システムへのアクセスにはZscalerを利用し、会社支給の端末からのアクセスのみに制限することでセキュリティの担保をしました。

しかしながら、Microsoft 365のリソースへのアクセスについては情報漏洩対策として別途認証が必要だと判断し、IDaaSの製品を比較検討することとなりました。

Gluegent Gateに決定した理由は何だったでしょうか。

長谷川様:
Gluegent Gateに決めた理由は、必要十分な機能を満たしつつ、無駄がなく安価だったことです。また、導入前の打ち合わせで、こちらがやりたいことを具体的にどのように設定すれば実現できるかをきちんと確認できたことも挙げられます。
 比較検討の際、自社には必要のない機能もパッケージで色々入っているものも多くみられました。その分価格も高騰しがちなので、それがなかったこともよかったです。 

PoC環境での検証は行いましたか?

長谷川様:
いいえ、行っていません。Microsoft 365、Zscalerともに検証環境用の別ドメインを作成することが必要になってしまうので、ダメだったら戻そうということで本番環境のみで導入を進めました。

オンラインサポートでサイオステクノロジーのエンジニアと自社の環境について密に相談ができたので、安心感があったこともあります。

Gluegent Gateの導入や展開時に苦労したことや気を遣った点はありましたか?

長谷川様:想定外のトラブルはありませんでした。
ログインの画面がGluegent Gateにリダイレクトされるので、事前の社内へのアナウンスで周知をしました。iPhoneへのプッシュ配信で確実に社員に周知できることで混乱が防げたのではないかと感じています。

さらに、ユーザーには、同日に一斉にGluegent Gateの認証画面が出たのではなく、Microsoft 365の再認証のタイミングでログイン画面が出力されたので各々のタイミングだったのも良かったのかもしれません。

Gluegent Gate で導入の目的は達成されましたか?

長谷川様:
はい。セキュリティ製品を導入すると使い勝手が悪くなるといったこともよくありますが、Gluegent Gateについてはそれもありません。

Zscalerにログインするときも、Microsoft 365の認証もGluegent Gateの同じ画面ですが、使いにくいこともなく、ユーザーによってはIDaaSを利用していることを知らないほどだと思います。

また、運用の側面においても社内配備の Active Directory を源泉として、Microsoft 365とZscalerに対しIDおよびグループのプロビジョニングが実現できたことによってアカウントが一元化され、管理が楽になりました。

最後に、今後のGluegent Gate活用の展望についてお聞かせください。

Microsoft 365への認証連携以後も、SaaSシステムをいくつか導入していますが、Gluegent Gateがあるのでとても楽に導入ができました。

今後、グループ会社を含めたアカウント管理などが必要になると思っています。様々な利用環境に合わせたシステム構成を柔軟に構築したいと考えており将来的にそういったところでお話できればと思っています。

――積極的なITデバイスやシステムの導入と、着実な運用でDX推進が加速している様子が伺えました。ツルミポンプを国内外へさらに拡販し続ける鶴見製作所様の一助としてGluegent Gateをお使いいただけるよう、今後ともサポートしてまいります。

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