Microsoft 365 連携機能 Excel最終行追加が実装されました
みなさん、こんにちは。 せしょうです。
今回は、2023/6/27 にGluegent Flowのベータ機能としてリリースされた Excel最終行追加についてお話させていただきます。
特にPower Automateで「表に行を追加」を使っていた方、Excelに対して行追加を自動で行いたいなと考えていた方には知っていただき、また使って欲しい機能ですので ぜひ最後まで読んで試してみてください!
概要
SharePointに存在する Excelのテーブルに対して、最終行追加する自動処理が2023/6/27 にGluegent Flowのベータ機能としてリリースされました。
挿入したいExcelファイル さえ用意していただければ、あとはFlow側で「Excel最終行追加設定」をするだけで指定したExcelにデータを挿入が出来る機能となっております。
(画像1:交通費申請のモデルに入力した内容をExcelに追加する処理)
詳細な使用方法については、自動処理 Excel最終行追加をご確認ください。
何ができるの?
「Excel 最終行追加」は、Gluegent Flowに入力した内容をSharePoint内に存在するExcelに自動で出力します。
稟議書の管理台帳や、備品の貸し出し状況、分析・報告用の元データなどを、Gluegent Flowが自動で生成します(その他の例はこちら)。これによって、転記の手間やミスのリスクなく作成が可能となります。
また、「Excel 最終行追加」をするうえで、欠かせないExcelの機能としてテーブルがあります。
Excelの1シート内に複数のテーブルを作成することが可能です。
つまり、同じシート内であっても、「Excel 最終行追加」で異なるテーブルを指定することで、それぞれのテーブルにデータを追加することが可能となります。
これにより、シートを跨がなくても データを確認することが出来ます。
これは、Googleのスプレッドシートにはない機能であり、テーブルをうまく利用することで「Excel 最終行追加」で自動的に入力した値に関して分析をよりしやすくなると思います。
そのため、データを入力する手間やミスのリスクがない「Excel 最終行追加」はかなり便利なツールになると思うのでぜひ使ってみてください。
Power Automateから自動処理へ
「Excel最終行追加」は、Power Automateでいう、「表に行を追加」に相当するものになります。
今まで、Gluegent Flow からExcelに行追加する際は、外部システム実行からPower AutomateにHttpリクエストを投げ、その内容を「表に行を追加」に設定する必要がありました。(Gluegent Flow で Excel に出力する方法(Microsoft 365向け))
そのためには、Gluegent Flow側で外部システム実行の設定、Power Automate側で、毎回HTTP要求のスキーマの設定と2か所設定するところがあり、少し面倒でした。
(画像2: Power Automateを使う時にHTTPリクエストをするときに設定必須な項目)
これが、今回リリースされた Excel 最終行追加を行うことでPower Automateを使うことなく直接データをExcelの最終行に追加することができるようになりました。
下記画像のように 設定に必要なステップ数も減り、処理に関連する設定はGluegent Flow内でのみの管理になり保守性も上がると思われます。
(画像3: Power AutomateとExcel最終行追加のステップ比較)
また、Execl最終行追加 で入力する項目は、「表に行を追加」の項目とほぼ同じとなっています。
(画像4: Gluegent Flow Excel 最終行追加)
(画像5: Power Automate 表に行を追加)
※ 2023/7/26現在 ドキュメントライブラリは、「Excel最終行追加」では 初期からあるドキュメントにのみ限定しています。
まとめ
今まで、手作業で行っていたExcelへのデータ入力を、「Excel 最終行追加」を使用することで、データ入力によるヒューマンエラーを無くし、また入力にかかっていた時間を減らしてみませんか?
また、Power AutomateでExcel行追加を行っていたお客様、Power Automateは敷居が高いと思っていたお客様にとって、より分かりやすく 簡単なステップでExcel最終行追加が出来る自動処理だと思いますので、ぜひ試してみてください。
今後とも、Gluegent FlowでMicrosoftに関連した機能をより良く、また機能を増やして 皆さんに提供していきたいと思っております。
そのためにも、みなさんの 忌憚なき意見(「もっとこうして欲しい、こういう機能が欲しいなど」)、またフィードバックをよろしくお願いいたします。
(せしょう)