ピンチ!前にも後ろにも進めないタスクができてしまった!
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Gluegent Flowは自由度の高いワークフローサービスです。自由度が高いがゆえに、設定を誤るとどうにもならないことがあります。
今回は、Gluegent Flowをご利用いただいているお客様からいただいた失敗事例をご紹介します。
入魂!こだわりのモデルへの道〜分岐
Gluegent Flowでは、入力フォームの内容により進むべき経路を切り替えることができます。例えば、小さい金額が入力されたときは課長承認に進み、大きい金額が入力されたときは部長承認に進むという設定が、ちょっとしたスクリプトを使うだけで実現できます。
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入力フォームの入力内容により、次の経路に進むボタンの表示・非表示をスクリプトで切り替えて分岐を実現します。上の例ですと、申請の経路で「課長承認」に進むボタンと「部長承認」に進むボタンを用意し、入力された金額により「課長承認」「部長承認」ボタンのどちらを表示するかを切り替えます。
この例では申請での分岐を紹介しましたが、分岐はどの経路でも設定可能です。
申請時の選択肢の選択内容により、決裁後に作業が必要か、回覧のみかといった分岐も可能です。
入魂!こだわりのモデルへの道2〜戻させない・中止させない
決裁や回覧の経路まで進んだら、差し戻しは行えず、申請者がやり直しや中止をすることもできないという運用はありませんか?
そういう運用があった場合、モデルの経路の設定で運用に合わせることができます。
新規モデルを作成すると、申請〜承認待ち〜決裁待ちの経路が初期設定されており、それぞれの経路で進むボタン、戻るボタン(差し戻し)、中止するボタン(却下)が用意されています。
これらのボタンは、自由に削除・追加できます。
上の例ですと、決裁待ちの経路では「差し戻し」や「却下」のボタンを削除します。
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また、申請者によるやり直しや中止をさせないための設定は「この経路では、作成者による中止を実行できなくする」「この経路では、作成者によるやり直しを実行できなくする」のチェックをオンにします。
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しまった!進めない!戻れない!中止もできない!
このようにこだわりのモデルができあがり、全社展開をして、ユーザーがモデルを使って申請を始めました。途中の経路までは順調でしたが、最後の経路で困ったことが発生しました。
決裁経路で分岐をさせようと、条件により進む経路を切り替えるための設定を行っていましたが、スクリプトが間違っていて、進むボタンがどちらも表示されない状況となってしまいました。
しかも差し戻しや却下も必要ないので削除してしまいました。
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さらに悪いことに、申請者による中止 / やりなおしもできないようにしてしまいました。
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タイトルの通り、前にも後ろにも進めないタスクとなってしまいました。
なんとかならないかと思い、タスクデータ一覧で対象タスクを削除しようと思いましたが、終了していないタスクは削除できない仕様となっているため、削除もできません。
あぁ、八方塞がりです。
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こうなってしまうと、どうにもならないので、サポートに連絡して、対象タスクをすべて削除する依頼を行う必要があります。
こういう状況を避けるために、モデルを作成し、全社展開をする前に十分テストを行いましょう。特にスクリプトは些細な間違いでも正しく動かないことがあります。
まずは、モデル編集画面の「お試し実行」で正しく動作するかを確認しましょう。
また、「お試し実行」ではプレースホルダーの内容は手動で入力して試しますが、実際の画面ではどう動くかわかりませんので、プレビュー表示でも試しましょう。
コミカルに書きましたが、実際に業務で使用するモデルでこういう自体が発生したら、どうしたらいいかわからずパニックになってしまいそうです。まずは落ち着いて、これ以上被害を増やさないよう、スクリプトの間違いを修正しましょう。
すでに作成されているタスクは残念ながら削除するしかありませんので、「コピーして作成」で修正後のモデルで再申請してもらいましょう。
そして、対象タスクは弊社サポートへ依頼して削除してもらいましょう。
そうならないよう、事前に確認を十分に行いましょう。
(SUTO)