よくある不自然な英語5選
こんにちは、サイオステクノロジーGluegentサービスラインのジャレド・ウォレスです。早速ですが、交換留学や長期間日本での滞在の経験によりたくさんの日本人の方と交流して、日本語ではもちろん、英語で会話をする機会も多数あります。今日はその経験のもとで、よく耳にする不自然な英語文法とそれらの自然な言い方を紹介したいと思います。
1 How can I say [...]?(○○を英語で何っていう?)
最初から意味も文法も間違っているわけではない一例ですが、実は英語ネイティブが外国語を調べたり勉強する際によく使うセットフレーズが別にあります。それは「How do you say ... in English」です。特にニュアンスが違ったりすることはないですが、こんな風に聞いてくると自然に聞こえ、英語中上級者なのかなという印象が付きやすいと思います。
2 I think so(そう思う)
こちらのフレーズですが、日本人の会話相手が何か自分の思いを説明して、一番最後にまとめ言葉として言ってしまうことがよくあります。日本語ベースで考えると、何か意見を伝えたあと最後に「少なくとも私はそう思います」などを足して少し柔らかくすることが丁寧であると思いますが、英語の「think」は「思う」と同じ使い方をされていないので不自然に聞こえてしまいます。自然な言い方としては「In my opinion」(私の意見だと)というのがあります。文法的に本来意見を説明する前にいうのが正しいですが、会話のあるあるで一番最後に言ってもあまり不自然ではないので、使ってみてください。
3 I often [...](私はよく~する)
文法は正しいのですが、「I often like to ride my bike」など「I often」から始まる文章は昔っぽく、小説のキャラのセリフから読み上げているような言い方です。今っぽい英語では often という言葉を除く「I like to ride my bike」や often を最後に回す「I like to ride my bike often」方が自然に聞こえます。この二つも少しだけニュアンスが違って、除く方が普段の行為、趣味であることを強調しています。一方 often を含んで最後に回した方がよくやること、つまり頻度を強調している文章になります。
4 I don't care [...](○○を気にしない)
不自然というよりも普通によく間違われる文法になりますが、「He doesn't care the cold」(彼は寒さを気にしない)といった使い方でよく見かけます。これはネイティブに伝わるレベルではありますが、前置詞の about が抜けているため文法的に間違っている上に大分不自然に聞こえてしまいます。正しくは「He doesn't care about the cold」で、直接和訳しますと「彼は寒さについては気にしない」になります。
5 Lucky you(よかったね・いいなぁ)
こちらの表現はおそらく中学・高校レベルの英語授業で教わる英語のフレーズだと思うくらい英会話していると言われますが、皆様が思っているニュアンスと少し違うなという印象が強いです。10年~20年前までは和訳の通り「よかったね」とか「いいなぁ」のような使い方をされたかもしれませんが、現在ほとんど素直に使われず、本人に対して恨みが強くアグレッシブな「いいなぁー」や、逆に皮肉な、運が悪い(例えば、本人が風邪を引いてしまったなど不運なことがあった)時に使われる方が圧倒的に多いと思います。皆さんの「よかったね」が悪趣味な皮肉だと思われないように気を付けてくださいね。
以上、私が選んだあるある不自然な英語でした。いかがでしたでしょうか。少しでも皆さんの言語力に繋がれば幸いです。最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
Jared Wallace