5分でわかる「FOMO」
こんにちは、サイオステクノロジーGluegentサービスラインのジャレド・ウォレスです。突然ですが、皆さんは「期間限定」という言葉がなぜ人間の心に響くのかについて考えたことはありますか?私は限定品にとても弱いので考えてきましたが、「ゲットしないとあとで後悔するかもしれない」という結論にたどり着きました。実はこちらの現象は「FOMO(フォーモ、 英:Fear of Missing Out)」と呼ばれており、近年海外では話題に上がっています。今日の記事はFOMOをテーマに話していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
FOMOとは
直訳すると、FOMOは「見逃してしまうことへの恐怖」という意味になりますが、「後悔に対する恐怖」という風にも考えられています。また、ビジネスなど固定のシナリオに限るわけではなく、様々な場面に起こりうる現象です。たとえば、「大事なニュースを見逃しているかもしれない」、「今買わないとまたいつ販売されるかがわからない、もう買えないかもしれない」など、日常生活に当たってしまう可能性は十分あります。行動経済学の観点だと、個人が人生を送るに当たって利用する時間やお金など、様々な大事な資源を間違った対象に使ってしまう恐れ、機会費用のようなものとも言えます。
少しなら恐れること自体は決して悪いこととは言えない(むしろ社会にいる一人として自分のためになっている)ですが、恐怖の加減によっては憂鬱や精神状態に対する悪影響になりがちと考えられています。
また、FOMOは近年技術の発展とともに拡張したと思われています。なぜかというと、FOMOの根本的な原因は人の「同じ社会の人がやっていることとつながっていたい、自分もしたい」という心理的要求であり、そして現代のSNSは「他人のやっていること」情報が無限にあるからです。
仮想事例と対策
FOMOを感じるシチュエーションと望ましくない結果となる行動、以下のようなものが考えられます。
- ビットコインやNFTのように、新しい仮想通貨や投資が出てきたときに乗り遅れることが心配→よく理解する前にお金をつぎ込んでしまう
- ソシャゲの限定キャラクターやゲーム内の資源を入手しないとほかのプレイヤーに劣ることが心配→本来課金するつもりがなかったゲームに課金してしまう
- SNSで他人の旅行や楽しい経験を見る→自分も経験していないことにストレスが溜まってしまう
また、FOMOを狙った広告では以下のような言葉をよく耳にします。
- まだ○○してないの?・買ってないの?
- 今だと〇割オフキャンペーン!
これらのような単語を使い、FOMOを狙って消費者の決断を急がせる戦略になります。
対策としては、心理的な現象のほとんどと同じで、FOMOの主な対策はとりあえず意識をすることになります。意識をしているかしていないかだけで思考に対する影響力がかなり変わるため、まずそういった気持ちになった時に気づいて心を落ち着かせることが重要だと思われています。ほかの具体的な対策はSNSの利用時間を減らしたり、自分のゴールとやりたいことを明確にし、自分のことに集中したりすることでFOMOの悪影響を最小化にできると考えられています。
以上、5分でわかるFOMOでした。いかがでしょうか。少しでも皆さんの時間の使い方や考え方に響いたら幸いです。最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
Jared Wallace