【セミナーレポート】SCSK×SIOS:ゼロトラスト時代のグループ会社のDX推進(Gluegent Gate 編)
こんにちは。本日はSCSK株式会社様と共催で開催しました「ゼロトラスト時代のグループ会社のDX推進」セミナー(8月22日開催)のレポートをお届けします。
2024年7月18日、SCSK株式会社の提供するクラウドERP「ProActive C4」が、「Gluegent Gate」の連携対象サービスに追加されました。(プレスリリースはこちら)
そこで、上記2製品にクラウドワークフローの「Gluegent Flow」を加え、3サービスを活用することで実現できるDX推進についてセミナーを行いました。
本レポートは、セミナー概要(Gluegent Gate)編、 Gluegent Flow 編 の2回にわたって公開予定です!
ゼロトラスト時代のグループ会社のDX推進
まず、最初の講演は、サイオステクノロジー 鈴木 および、SCSK 栗原様より、グループ会社がDX推進を行う中で、「Gluegent Gate」と「ProActive C4」の連携がどのような意味を持つのかについてお話しました。
グループ会社を含めたDX推進の構成要素を考えた場合、まずはIT基盤(ネットワーク、各システムへの連携認証など)をセキュリティ対策も含めて担保する必要がある。
我々の考えているビジネスモデルでは、基盤を支える「Gluegent Gate」、そのうえに基幹システムの「ProActive C4」で守りとガバナンス統制を行い、ビジネスモデルをふくめた業務の改革を行うことで、DX推進に繋がるといった内容をお話し、栗原様にバトンタッチしました。
栗原様からは、グループ会社の経営リソース統合についての課題と「ProActive C4」が求められる背景についてお話いただきました。
「ProActive C4」はリリースから31年目のERPパッケージ。6,600社の導入企業のうち、300社がグループ企業全体で導入いただいている。
会計、人事給与、購買などをひとつにまとめて導入される動きは前からあったものの、昨今のバックオフィスにおける、人材の不足、多様な働き方への対応、AIなどIT技術の進歩などの課題に伴い、従業員の生産性を向上させるような基幹システムの導入を企業が求める傾向にある。
しかしながら、グループ一括導入の場合、さまざまな業種、働き方をされるグループ企業があり、それぞれのマスター、ユーザーIDなどを本部がまとめて管理するのはとても難しい。
いかにガバナンスをきかせながら、安全に効率よく経営基盤の業務システムを利用いただくかが課題にある。とのお話でした。
本セッションの最後は、再度鈴木から、働き方の変化や、さまざまな目的でのSaaSシステムの導入が進み、さらに、限定した部門のみでのSaaS導入も増えつつあり、情報システム部門でのID管理・認証に関する運用負荷は増大している。
さらに、ランサムウェアをはじめとしたセキュリティリスクも懸念される中、例えば、ガバナンスが行き届かないグループ会社からの悪意のある侵入によって本社のシステムにまでアクセスをされてしまう、といったケースも考えられる。
DXを進める中で安全にシステム運用をするためには、まずはIDセキュリティのガバナンスを強化する必要があるというのが今回の連携の大元となる。といったこの度の連携の背景を説明しました。
ここからは、各サービスのご紹介となります。
「Gluegent Gate」ご紹介 ~多要素認証やゼロトラストへの対応~
続いて、サイオステクノロジー 前河よりGluegent Gate の紹介をしました。
企業を取り巻く環境が変化する中、働き方多様になり、場所を問わないアクセスが当たり前の世の中になり、セキュリティ対策もゼロトラストの考え方を念頭に検討を進めることが主流となった。
そのゼロトラストを構成するさまざまな要素の中で、「ID管理」がゼロトラストの中核を担うと言われている。
その理由としては、
- さまざまなシステムの入り口である認証を管理できる(多要素認証 / SSO)
- 点在するIDやアカウントを一元管理できる(統合ID管理)
- 万一セキュリティ事故などが起こった場合に、分析・可視化ができる(監査機能)
といった点にある。
さらに、「Gluegent Gate」を用いた事例などをご紹介し、本セッションを締めくくりました。
クラウドワークフローで組織のサイロ化を解消。「Gluegent Flow」ご紹介
次に、サイオステクノロジー 楠田より、DX推進における企業内のサイロ化の課題と絡めながらクラウドワークフロー「Gluegent Flow」について紹介しました。
本セッションの詳細については後日、Gluegent Flow 編 にてお伝えします!
グループ導入実績が豊富なクラウドERP「ProActive C4」ご紹介
最後は、SCSK 和田様による「ProActive C4」のご紹介です。
ERPパッケージ「ProActive C4」は、グループで全体に導入をいただいているケースが多いということでしたが、主な特徴についてお話をされました。
- 安全性や信頼性に優れたERP
- 日々の使いやすさにこだわったUI・UX
- ビジネス環境の変化に素早く対応する「スマート導入」、安心して使い続けられる「スマート保守」
- システムからオペレーションまで一貫して提供する「BPOサービス」
また、グループ企業向けにおいては、会社ごとに項目名の表示を変更することができたり、見分けやすいように会社別のカラーを選択できたり、多くの企業にご利用いただいている使いやすさについてご紹介されました。
さらに、「Gluegent Gate」を使った活用例をご紹介いただきました。
オフィスから利用するときにはグローバルIPアドレスで制限し、自宅から接続する際にはGluegent Gate の端末認証を通すことで、自宅から直接ProActive C4に接続する際に、会社で認められたデバイスのみから接続可能とし、いつでもどこでも安心に接続できるSaaS利用環境が実現できる。とのことでした。
最後に
今回の連携では、グループ企業でDXを推進していくために、安全なシステム運用のためIDセキュリティを強化し、ガバナンス統制のためグループ全体で統一したERPを利用するというご提案をしました。
これらに、Gluegent Flowを加えることで、どのようなメリットがあるか、後編 にてお伝えしたいと思います!
(多)